【睾丸が腫れて痛い！どうする？】

睾丸が急に腫れてきた。

痛みを感じる場合は

どのような疾患を考えるでしょうか？

睾丸が腫れて

触ると痛みを感じる時は

睾丸や副睾丸の異常が考えられます。

具体的な病気について解説していきます。

【①精巣捻転症】

もし急激な痛みが生じる場合は

一刻も早く泌尿器科を受診してください。

精巣には血液が流れる血管や精子が通る

捻転症はこの精索が

急に雑巾を絞るように捻れてしまう疾患です。

治療のゴールデンタイムは

6－8時間といわれていますが

それ以上遅れると

精巣が壊死してしまい

将来不妊の可能性が高くなります。

捻転症の場合は

緊急手術が

必要になってきます。

好発年齢は10－１５歳

２５歳以下の男性の

１０万人あたり４.５～２５人に発症するといわれています。

問題は痛くても恥ずかしくて

受診までが遅くなってしまう可能性があります。

精巣を守るためにも精巣捻転症という

病気を知っておくことが大事です！

診断では精巣に触診で圧痛があるか確認し

超音波で精巣の血流を確認します。

治療は手術となります。

当院では連携病院と

協力して治療にあたります。

【②精巣上体炎】

尿道から病原体が侵入して精巣

の付属器である精巣上体に炎症を起こす

病気です。

クラミジアなので尿道炎がひどくなって

症状が起こることもありますし

特に原因もなく起こることがあります。

検査としては

超音波で腫大した精巣上体を確認し

採血、尿で炎症を確認します。

治療は抗生剤内服加療となります。

場合により点滴が必要なことがあります。

【③精索静脈瘤】

精索静脈瘤とは精巣の周囲の血管や静脈に瘤ができる

病気です

症状は陰嚢の痛みや違和感、があげられます。

ほとんどの方は痛みは軽度で

痛み止めを飲むようなことはありません。

静脈瘤ができることで精巣の体温が上昇して

精子に傷がつき不妊症になる可能性もあります。

不妊の原因で手術を勧めますが

それ以外の方は経過観察や

漢方などを内服して様子観察していきます。

【④精巣炎】

精巣炎は睾丸が腫れる病気です。

炎症によって無精子症を引き起こす可能性があります。

精巣炎は精巣上体炎とは異なり

おたふくかぜを起こすウイルスが原因で発症します。

幼少期におたふくにかからないで成人で

ウイルスに発症すると

男性不妊の原因である精巣炎になりやすいです。

治療は精巣炎の治療は通常症状安静や鎮痛薬と

陰嚢にアイスパックを当てて行います。

細菌感染の場合は抗菌薬を使用します。

【腫れて痛いは早めに泌尿器科へ】

睾丸が痛いは

本当に怖い病気です。

早めに泌尿器科を

受診し対処することが大切です。

当院は予約なしでも

受診することは可能です。

緊急の場合は早めに診察させていただきますので

受付でご案内くださいね。