メンズヘルス外来/男性更年期/LOH症候群
身体が疲れやすいのは男性更年期かも!?
最近なんだか疲れやすい、、、
眠れない、、、
集中力も足りないし、、、
イライラする、、、
このようなお悩みに男性はいらっしゃるでしょうか?
最近ホリエモンさんのYOUTUBEでも話題になっているテストステロン療法が注目されています。
加齢よって男性ホルモンであるテストステロンが低下する症候群のことを
LOH症候群(late onset hypogonadism)と言います。
以前は男性更年期障害と呼ばれていました。
このテストステロンが低下することでさまざまな障害が起こることがわかってきました。
LOH症候群のリスクとは!?
EDでお悩みの方のテストステロンの数値を測定してみるととても低くなっていることがあります。
そして、そのような方にテストステロンを補充して上げると朝立ちが解消するなどの成果が出る方もいらっしゃいます。
このようにLOH症候群ではEDのような性機能低下だけでなく、うつ症状や認知機能の低下、骨粗鬆症、メタボのような内臓脂肪の増加、 糖尿病や心血管系のリスクも高めてしまう可能性があります。
テストステロンが低下すると、、
このように男性ホルモンであるテストステロンが低下するだけで、
- 元気がなくなったる
- うつっぽくなる
- 集中力がなくなる
- 疲れやすくなる
など、さまざま症状が出てきます。
LOH症候群の診断とは!?
では自分がLOH症候群かもと思った方はどうすればいいでしょうか?
そのような疑いがある方は当院でもちろん治療が可能です。
まず、簡単な質問票と採血を施行します。
質問票はAMS scoreというもので、精神、心理、身体、性機能の17項目を点数科した症状スコアになっています。
このスコアが
・26点以下は 正常
・27〜36点は 軽度
・37〜49点は 中等度
・50点以上は 重症
となります。
ぜひみなさんもこのAMSscoreを測定していただき27点以上の場合は当院泌尿器科のご受診を検討してください。
受診後は簡単な問診とテストステロンの採血をします。
この中で遊離型テストステロンなどのホルモン値や亜鉛を測定して低い場合はテストステロンの補充を検討します。
基準値よりも低い場合は保険診療での補充療法も可能になります。
疲れやすいを解消したいあなたへ!テストステロン注射の威力とは?
最近体がだるい、、
疲れやすい、、
イライラする、、
汗も多い、、
ということで悩まされるビジネスパーソンが増えてきています。
コロナ禍だとますますストレスが掛かることも多くなってきています。 これは男性ホルモンであるテストステロンの低下が原因かもしれません。
これを改善させるには一般的には男性ホルモンの(テストステロン)注射をすることが一般的です。
この注射について解説していきます。
男性ホルモン(テストステロン)注射のメリット
まず、この男性ホルモン注射は日本で唯一保険が適応されているのは これはエナント酸テストステロンのデポ注射(エナルモンデポ)となります。
もちろん全ての方に保険が適応されるわけではなく、問診や採血で男性更年期(LOH症候群)と診断された方のみ保険が適応されます。
また、保険適応でない方も自費で注射を打つことも可能です。
自費でのテストステロン注射の料金は、
エナルモンデポ 250mg:3,500円
となります。
ちなみに半量でも同等です。
男性ホルモン採血はいつがベスト!?
疲れやすい、だるい、、という症状があればそれは男性更年期障害かもしれません。 その時大事になってくるのがテストステロンの採血です。
このテストステロンには構成というものがあります。
総テストステロン=遊離テストステロン+アルブミン結合テストステロン+SHBG結合テストステロンとなっています。
ここで大事になってくるのが遊離テストステロンの値です。
この遊離テストステロンは総テストステロンの1〜2%としかありませんがこの値の低下が男性更年期障害の判定に大事になってきます。
可能なら午前中に採血を!
このテストステロンの中でも遊離テストステロンを測定する時には注意点があります。
遊離テストステロンの値は日内変動があり朝高く夕方にかけて低くなるという特徴があります。
なので、採血をするなら午前中にするのが望ましいです。
どうしても夕方しか採血できない場合は同じくらいの時間に測定したほうが以前の採血結果と比べるときに適していると思われます。
(少し余談になりますが)
テストステロンは朝高くなるので重要な決定は朝するのがベストで、夜の会議はお勧めしません
採血は午前中というのをぜひ覚えておいてくださいね。
男性ホルモン注射のデメリット
デメリットとしては2〜3週に1回注射の投与が必要なので、通院していただくことになります。
これは2〜3週目で血中のテストステロンのトラフ(低値)を迎えるからです。
そのため月1回に注射ですとテストステロンをあげていくには不十分となりますので、外用薬など(グローミン)との併用をお勧めします。
また、注射は効果はありますが、テストステロン濃度は安定化しないので長期的には外用薬などでのコントロールが望ましいです。
テストステロンクリーム グローミンとは?
日本で第1類医薬品として販売しているのがグローミンです。グローミンは1%の天然型のテストステロンを補充できるという点で人気になっている商品です。
グローミンの塗り方は?
まず1日2回を手の指の先1本分2センチくらいを、陰嚢かお腹、顎の下いずれか1箇所に外用します。
1番吸収率が高いのが陰嚢になります。
陰嚢は腕の40倍の吸収力がありますのでぜひお試しください。
まず1ヶ月くらいは1日2回で外用しその後1日1回くらいテストステロンの数値を参考にしながら外用を継続していきます。
当院で販売しています
当院ではグローミンを販売しています。
1本 3,850円(税込)
1日2回なら月2本、1日1回なら月1本
ぜひご検討いただければと思います。
テストステロンを補充すると前立腺がんの関係は!?
男性ホルモン(テストステロン)補充療法で気をつけることとして前立腺がんの有無ということがあります。
前立腺がんなどのホルモン依存性のがんがある場合はテストステロン補充療法はお勧めできません。
テストステロン補充療法をする前には必ず前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA採血を施行して前立腺がんの可能性があるかどうか?を確認してから補充します。
ここでみなさんが不安になってしまうのは、
『テストステロンを補充すると前立腺がんになってしまうのでしょうか?』
ということです。
今回はこちらを解説させていただきます。
テストステロン補充と前立腺がんの関係は?
実はテストステロン補充療法により前立腺がんが生じるということは今は否定されつつあります。
テストステロン補充療法の臨床試験ではプラセボ群とホルモン補充療法群では前立腺がんが発見される頻度は変わらないというデータがあります。
逆にテストステロンが低い方がPSAが低めでも前立腺がんの頻度が高いというデータも出ています。
つまりテストステロンを補充したとしても前立腺がんになるというリスクはほぼないと考えていいと思います。
テストステロン補充で気をつけることとは?
泌尿器科医師としてテストステロン補充をするときに気を気をつけることとして、
PSAが2.0以上の場合は前立腺がんの除外が必要と結論づけています
当院ではPSAが2.0以下の場合は補充を行い、年齢に応じて
2.0〜4.0の場合は前立腺がんの可能性を除外できれば補充療法を検討するようにしています。
ですので安心してテストステロン補充(注射やクリーム)のご相談をいただければと思います。
高濃度テストステロンクリーム アンドロフォルテとは!?
アンドロフォルテは天然型のテストステロンを配合しています。体内で生成しているものと同じなので体に優しいです。
このクリームは皮膚から吸収したテストステロンが直接体内に入り肝臓で代謝されるので消化管にも優しいです。
先ほどご案内した日本で販売されているグローミンは1%のテストステロンですが、
・アンドロフォルテ2は2%
・アンドロフォルテ5は5%
配合されていますのでさらに効果が高いです。
効果について
テストステロン不足によりボッキ力の低下、早漏、陰萎、性欲欠乏などに効果があります。
用法容量は?
男性には本剤2センチ(人差し指第一関節までくらい)程度を1日2回、陰嚢、顎下、腹部に塗布してください。
症状改善してきたら1日1回にしてください。
副作用とリスクについて
発疹、赤み、痒み、かぶれ、水疱などが 起こる場合があります。
料金について
・アンドロフォルテクリーム(5%50g)22,000円
となります。
容量は
グローミンは10g(5倍)ですので 3850円×5=19250円となります。
濃度を考えるとお得だと思います。
3ヶ月は外用できる量となります。ぜひご検討いただければと思います。
- 男性ホルモン(テストステロン)注射
- 保険で受けられる場合もあります。ご相談ください
- 男性ホルモン(テストステロン)クリーム(グローミン)
- 男性ホルモンを上げるクリームです
男性ホルモン(テストステロン)注射250mg | 3,500円(税込) | |
---|---|---|
男性ホルモン(テストステロン)クリーム | グローミン(1% 10g) | 3,850円(税込) |
アンドロフォルテクリーム(5% 50g) | 22,000円(税込) |