アレルギー検査・舌下免疫療法
アレルギー疾患とは、原因物質が同じでも、人によって、あるいは同じ人でもその時によって、眼や鼻、耳、皮膚、気管・気管支、胃腸などに、いろいろな症状を起こしてくる病気です。
このような症状の方はご相談ください
- 鼻水、くしゃみ、鼻づまり
- 皮膚が赤くなる
- じんましん、かゆみ
- せき、息苦しさ
- むくみ
- 吐き気、嘔吐
など
アレルギー疾患について
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1花粉症
植物の花粉が原因となって起こる眼や鼻などのアレルギー性の病気です。アレルギーを引き起こす原因をアレルゲンといい、季節性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは主に花粉で、春の花粉症としてはスギ・ヒノキが有名です。また、日本人の約25%がスギやヒノキの花粉症と言われています。 -
2アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどが原因となって鼻の中の粘膜で起こるアレルギーです。これらの原因を吸い込むことで、鼻の粘膜にある肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が出てきて、神経や血管が刺激されてアレルギー症状が起こり、発作性反復性のくしゃみ・水溶性鼻漏・鼻閉をきたします。通年性(ハウスダスト・ダニ)と季節性(花粉)に分けられます。 -
3スギ花粉症・ダニアレルギーの舌下免疫療法
舌下免疫療法は、舌下にある粘膜から投与する治療で、スギ花粉症の場合は花粉飛散の3ヶ月前からの治療が必要です。 また、治療は最低2年間程度、毎日1回継続する必要があります。この投与を継続的に行うことで症状を軽減させていきます。スギ花粉症に2014年10月よりシダトレン、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に2015年11月よりアシテアが、12月よりミティキュアが使用可能となりました。
検査について
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ドロップスクリーン
1滴で30分で41種類わかるアレルギー検査【ドロップスクリーン】導入しました
注射器を使わず指先から1摘の採血で、花粉症や食物アレルギーの原因になる41種類のアレルゲンを調べることが可能です①わずか30分で結果判明(ただしほかの患者様が使用中)
ご家族などがご家族で受診する場合はお待たせすることがございます)②必要なのは血液1摘だけ③1歳からOK④保険適用(3割負担の方で5000円となります) こども医療費受給者証をお持ちの方は記載された金額になります
予約なしでOKですいつでもご相談ください
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舌下免疫療法
舌下免疫療法は、アレルギー反応を弱めるための減感作療法の一つです。アレルギー物質(アレルゲン)を毎日のように体内に少量ずつ取り入れることで、体を慣れさせ、アレルギー症状を緩和させる治療法です。具体的には、スギやダニなどから抽出したアレルゲンを含んだ錠剤を舌下に置き、そこから吸収させます。治療の特徴
・診療の対象:5歳以上の子供から成人まで・治療期間:長期間(約3~5年)・主な目的:スギ花粉やダニのアレルギー症状を根本から治療おすすめの方
・お薬の副作用で生活に支障が出ている方・アレルギー症状を改善し、薬の使用量を減らしたい方・既存の治療法で症状が十分に改善しない方・手術治療を避けたい方治療の流れ
1.アレルギー検査
舌下免疫療法を開始する前に、必要な検査を実施。(過去3年以内にアレルギー検査をしていればその結果持参で治療は開始可能です)2.治療計画の確認
検査結果に基づき、治療の可否とプランを確認。3.治療開始
検査結果が確定したら、治療を開始。スギ、ダニの舌下免疫療法とも最初30分はアナフィラキシーの可能性があるため、近隣の薬局で処方してから一旦当院に戻ってきてもらい30分後に口腔内の診察をさせていただきます。使用する薬剤
ダニ用:ミティキュアスギ用:シダキュア効果
舌下免疫療法は、約80%の患者さんに何らかの効果が期待されます。しかし、10~20%の方には効果が少ないか、全く効果がない場合もありますので、その点を理解の上で治療を開始することが推奨されます。副作用
口の中やのどの違和感やかゆみ、はれなどの軽度な副作用がある一方、稀に重篤な副作用も報告されています。治療前には、これらの副作用について十分に理解し、適切な対処法を学ぶことが重要です。費用
舌下免疫療法は、基本的に医療保険が適用されます。小中学生までのお子さんであれば受給券(松戸市は200円)の範囲内で加療が可能です。具体的な費用や保険の適用については、医療機関に直接ご相談ください。Q&A
●他の医療機関で既に治療を受けている場合も、当院での治療は可能です。ただし、治療の経過や薬の使用状況などによっては、当院での治療方針が変わることも考えられますので、まずは詳しい状況をお知らせください。●舌下免疫療法は、基本的に5歳以上のお子さんから開始できます。●現在、舌下免疫療法で対応しているアレルギーは、スギ花粉とダニのみです。舌下免疫療法の詳細や注意点について、より具体的に解説しました。舌下免疫療法を検討している方や関心を持っている方に、この情報が役立つことを願っています。