男性の頻尿で考えられることは？

男性で急にトイレが近くなってしまった。

40代を過ぎるとじわじわとなるかもしれない。

病気が前立腺肥大症です。

前立腺肥大症とは？

前立腺肥大症と言うのは、

膀胱の下にあるくるみのような臓器、

精液を作っている前立腺と言う場所が、男性ホルモンの低下によって、

徐々に徐々に肥大してくる病気です 。

前立腺が肥大することによって、

尿道が狭くなって圧迫されることで、

膀胱が過敏になり過活動膀胱になったり、また尿道が狭くなることで

最悪おしっこが出なくなってしまうと言う病気です。

 

 

 

 

 

 

 

前立腺肥大症の主な症状とは？

このような症状はありませんか？

頻尿や残尿感

尿が出にくい

トイレが間に合わなくて漏れてしまう。

お腹に力を入れないと尿が出ない。

夜もトイレが近い。

前立腺肥大症の原因は？

原因に関しては先ほどお話ししたように

男性ホルモンであるテストステロンの低下が

関連していると言われていますが、近年増えてきているのは、

加齢や食生活の欧米化などが関連していると言われています、

もしかしたら自分は前立腺肥大症かもと思った場合は、

まず前立腺肥大症をチェックするIPSSと言う診断基準がありますので、

それをつけてみましょう。

簡単な項目で７個の質問をするだけで

前立腺肥大があるかどうかが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IPSS（国際前立腺症状スコア）

この点数が高ければ前立腺肥大症を疑います

前立腺肥大症の検査は？

もし自分が前立腺肥大症かも？と思ったら、

まずは泌尿器科などを受診して検査をすることが大事です。

検査は尿検査や採血、尿流量検査や 超音波検査などを行います。

１）尿検査

トイレで採尿して尿を測定します。

尿に炎症がないか、尿に血やタンパクが出ていないかなど

頻尿の原因として尿路感染症などの膀胱炎がないかを確認します

 

 

 

 

 

 

 

 

２）超音波検査

超音波検査で前立腺が肥大していないか？を測定します

お腹の上からあてるので特に痛みもなく

検査も数分で終わります

 

 

 

 

 

 

 

 

３）尿流検査

尿の勢いを測定する検査です。

勢いや尿を測定することで尿がどれくらい出ているかがわかります。

トイレで排尿してもらうだけです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような検査に基づいて前立腺肥大症がある場合にお薬などの治療で改善します

まずは薬局の薬で様子みようと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、

根本的に前立腺肥大症を改善させるお薬は、

やはり病院の薬が1番効果的ですので、早めの受診をお勧めさせていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　執筆　泌尿器科専門医　窪田　徹矢