内科

貧血治療(内科)|くぼたクリニック松戸五香

目次

松戸市五香で「貧血」を指摘された方、立ちくらみ・倦怠感にお悩みの方へ

健康診断で「貧血」を指摘されたものの、特に自覚症状がないためそのままにしている方。 あるいは、最近「なんとなく疲れやすい」「理由のないだるさが続く」「立ち上がるとクラッとする」といった症状にお悩みの方はいらっしゃいませんか。

貧血は非常にありふれた状態であるため、ご自身の体質や「いつものこと」として見過ごされがちです。しかし、貧血は体からの重要なサインであり、その背景に重大な病気が隠れている可能性もあります。

くぼたクリニック松戸五香の内科では、「立ちくらみ」や「動悸」「息切れ」「疲労感」といった貧血が疑われる症状から 、健康診断で貧血を指摘された方まで、専門的な診断と治療を行っています。「調子が悪いのだけれど、何科を受診したらいいのかわからない」といった曖昧な不調や健康上の不安についても 、最初の相談窓口としてお気軽にご相談ください。

あなたの症状は? 貧血が発する「酸素不足」のサイン

貧血とは、血液中の「ヘモグロビン(Hb)」という物質が減少した状態を指します。ヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身の臓器や筋肉に運搬する「運び屋」の役割を担っています。

このヘモグロビンが減ると、体は「全身的な酸素不足」に陥ります。その結果、以下のような多様なサイン(症状)が現れます。

貧血のセルフチェックリスト

  • 疲れやすさ、全身がだるい(倦怠感)
  • めまい、立ちくらみ
  • 階段や坂道での動悸、息切れ
  • 頭痛、頭が重い
  • 顔色が悪い(蒼白)、まぶたの裏が白い
  • 集中力の低下
  • (重症の場合)爪がスプーンのように反り返る
  • (重症の場合)氷を無性に食べたくなる(異食症)

ただし、非常に重要な点として、貧血はゆっくりと進行することが多いため、体がその「酸素不足」の状態に慣れてしまい、ご本人に自覚症状がほとんどないケースも少なくありません。

症状がないから大丈夫、と考えるのではなく、「健康診断で指摘された時点」が、ご自身の健康状態を見直す重要なタイミングです。

「たかが貧血」と放置する危険性 – 心不全や転倒・骨折のリスク

貧血を軽視し、適切な対処をせずに放置すると、体に様々な悪影響が及びます。特に中高年の方の貧血は、将来的な深刻なリスクに直結する可能性があります。

心臓への深刻な負担(心不全)

貧血の最も深刻な合併症の一つが「心不全」です。このメカニズムは明確です。全身の臓器が酸素不足に陥ると、心臓はそれを補うために、より多くの血液を、より速く送り出そうとします。

つまり、心臓は常に「全力疾走」のような過剰な労働を強いられることになります。この負担が慢性的に続くと、心臓の筋肉が疲弊し、やがては心臓の機能そのものが低下する「心不全」を引き起こすリスクが高まります。

転倒・骨折、そして寝たきりへ

特に高齢者の場合、貧血は生活の質(QOL)を著しく低下させる引き金となります。貧血による酸素不足は、めまいやふらつきを引き起こすだけでなく、筋力の低下にもつながります。この結果、転倒のリスクが急激に増加します。

高齢の方が転倒して骨折(特に大腿骨頸部骨折など)をしてしまうと、長期間の入院や安静を余儀なくされ、そのまま身体機能が低下し、寝たきりの状態になってしまうケースも少なくありません。

免疫力の低下

貧血は、体の免疫機能にも影響を与え、免疫力を低下させることが知られています。その結果、風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなるリスクがあります。

このように、貧血はそれ自体が問題であると同時に、心不全や寝たきりといった、より深刻な事態への入り口にもなり得ます。

貧血は「結果」です – 見逃してはならない「原因」の特定が最重要

貧血の治療において最も大切なことは、「なぜ貧血になっているのか」という根本原因を突き止めることです。貧血は「病名」であると同時に、何らかの異常によって引き起こされた「結果」に過ぎません。

単に鉄剤を飲むだけでは、根本的な解決にならないばかりか、背景にある重大な病気を見逃すことにも繋がりかねません。貧血の原因は多岐にわたります。

【最重要】消化管や婦人科系の「出血」を伴う貧血

貧血の原因として、まず第一に確認すべきは「体のどこかで慢性的に出血していないか」という点です。体内の鉄分が失われる最大の原因は「出血」です。

消化管出血

胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、そして胃がん、大腸がんといった悪性腫瘍が原因で、便に混じって微量の出血が続くことがあります。

婦人科系疾患

女性の場合、月経による出血が原因となることも多いですが、その背景に子宮筋腫や子宮がん、子宮内膜症などが隠れており、月経の量が異常に多くなっている(過多月経)場合があります。

最も多い「鉄欠乏性貧血」(栄養不足・需要増大)

上記のような明確な出血がなくても、鉄分が不足することで貧血(鉄欠乏性貧血)になります。これは全貧血症例の中でも高い割合を占めます。偏食や極端なダイエットによる食事からの鉄分摂取不足、あるいは体の成長期や妊娠・授乳期などで鉄分の需要が増大し、供給が追い付かなくなることが原因です。

鉄不足だけではない、多様な貧血の原因

「貧血=鉄不足」と短絡的に考えるのは危険です。特に高齢者の場合、鉄分は足りているにもかかわらず、他の原因で貧血になるケースが非常に多く見られます。

ビタミン欠乏性貧血

赤血球が正常に作られるためには、ビタミンB12や葉酸も必要です。これらのビタミンが不足することでも貧血(巨赤芽球性貧血)が起こります。

腎性貧血

腎臓の機能が低下すると、赤血球を作るよう指令を出すホルモン(エリスロポエチン)の分泌が減少し、貧血になります。

慢性炎症に伴う貧血

関節リウマチなどの膠原病や、悪性腫瘍(がん)が存在すると、その慢性的な炎症が原因で体内の鉄分がうまく利用できなくなり、貧血になります。

血液疾患

非常に稀ですが、骨髄(血液の工場)そのものの異常(骨髄異形成症候群など)が貧血の初期症状として現れることもあります。

このように、貧血の原因は「鉄不足」から「ビタミン不足」「腎機能低下」「炎症」「がん」「血液疾患」まで様々です。だからこそ、自己判断で鉄分のサプリメントを飲むのではなく、専門医による正確な診断が不可欠なのです。

くぼたクリニック松戸五香での貧血検査当院では、貧血の診断と、その背景にある根本原因を特定するため、以下のステップで丁寧な検査を行います。

Step 1: 丁寧な問診と診察

貧血の原因を推測するために、まず患者様の生活背景を詳しくお伺いします。症状(動悸、息切れ、だるさなど)がいつから始まったか、食生活や偏食の有無、既往歴(腎臓病、関節リウマチなど)、女性の場合は月経の状況(量や期間)、便の状態(黒色便や血便の有無)などを詳細に確認します。

Step 2: 血液検査による原因の特定

当院では、貧血の診断と原因検索のため、詳細な血液検査を保険診療にて実施しています。

貧血の程度の確認(血算)

まず、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)といった基本的な項目を測定し、貧血の有無と程度を正確に把握します。

貧血の原因を調べる検査

貧血が確認された場合、その原因が何であるかを特定するための検査(オプション検査を含む )を行います。

鉄欠乏の確認

血清鉄(Fe)、フェリチン(体内の貯蔵鉄)、TIBC(総鉄結合能)などを測定し、鉄欠乏性貧血かどうかを診断します。

ビタミン不足の確認

ビタミンB12、葉酸を測定し、ビタミン欠乏性貧血の可能性を調べます。

他臓器・炎症の確認

腎機能(BUN, クレアチニン)、肝機能(GOT, GPT)、炎症反応(CRP)などを測定し、腎性貧血や慢性炎症に伴う貧血でないかを確認します。

Step 3: 重大疾患スクリーニングの可能性

問診や血液検査の結果、胃がんや大腸がんといった消化管の悪性腫瘍が強く疑われる場合には、腫瘍マーカー(CEA, CA19-9など)の検査を行うこともあります。これらの結果に基づき、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)など、次のステップの精密検査計画を立てていきます。

検査結果に基づく貧血の治療方針

当院では、血液検査の結果に基づき、貧血の根本原因に合わせた最適な治療方針をご提案します。

原因疾患の治療(最優先)

検査の結果、貧血の原因が胃潰瘍、大腸がん、子宮筋腫といった特定の疾患 であることが判明した場合、その原疾患の治療が最優先となります。この場合、当院が連携する基幹病院の専門診療科へ速やかにご紹介します(後述)。

薬物療法(鉄剤・ビタミン剤)

鉄欠乏性貧血と診断された場合は、鉄剤(内服薬)を処方します。貧血の程度によりますが、数ヶ月間内服を継続し、血液データが正常化するまで経過を追います。ビタミンB12や葉酸の不足が原因である場合は、それらを補充する薬剤を処方します。

専門的な食事・生活指導

薬物療法と並行し、貧血の改善と再発予防のために、日々の食生活の改善も非常に重要です。当院では、栄養学的な観点から具体的な食事指導も行います。

鉄分を多く含む食品

鉄分には、肉や魚に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や穀物に含まれる「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄の方が吸収率が高いため、バランス良く摂取することが大切です。
(ヘム鉄)レバー、赤身肉、カツオ、マグロ、あさり など
(非ヘム鉄)小松菜、ほうれん草、ひじき、大豆製品、プルーン など

鉄の吸収を高める工夫

ビタミンCと一緒に摂る

野菜、果物、芋類に含まれるビタミンCは、非ヘム鉄の吸収率を高めます。

動物性たんぱく質と一緒に摂る

肉や魚などの動物性たんぱく質も、鉄の吸収を助けます。

鉄の吸収を妨げる注意点

コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれる「タンニン」は、鉄の吸収を妨げます。鉄剤や鉄分の多い食事の直前・直後に飲むのは避けるのが賢明です。玄米やふすま、おからなどに含まれる「不溶性食物繊維」も、鉄の吸収を阻害することがあります。

良い食べ合わせ(鉄の吸収率UP)

  • ほうれん草(非ヘム鉄) + 赤身肉(たんぱく質)
  • 小松菜(非ヘム鉄) + レモン・柑橘類(ビタミンC)
  • レバー(ヘム鉄) + ブロッコリー(ビタミンC)

避けたい食べ合わせ(鉄の吸収率DOWN)

  • 鉄剤 + コーヒー・紅茶(タンニン)
  • ひじき(非ヘム鉄) + 玄米(食物繊維)
  • 鉄分の多い食事 + 緑茶(タンニン)

専門的な精査・加療が必要な場合の連携体制(基幹病院への連携)

当院での血液検査の結果、貧血の原因が消化管のがんや特殊な血液疾患であると強く疑われ、内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)やCT、MRIなどの精密検査、あるいは手術や専門的な加療が必要と判断された場合、当院は速やかに適切な基幹病院にご紹介します。
当院は、松戸市および近隣地域の主要な基幹病院と密接な連携体制を構築しております。

当院の強みは、単に紹介状を作成するだけでなく、「顔の見えるシームレスな連携」が可能な点にあります。当院で診療を行う医師の中には、鏑木 直人 医師(新松戸中央総合病院)、遠藤 孝則 医師(千葉西総合病院)、森谷 俊文 医師および吉山 あづさ 医師(鎌ヶ谷総合病院)など、連携先の基幹病院に所属、あるいは密接に連携している医師が在籍しています。

これにより、患者様が「たらい回しにされる」といった不安を感じることなく、当院での初期診断から基幹病院での専門治療まで、スムーズな医療連携を提供することが可能です。

主な連携先病院

  • 新松戸中央総合病院
  • 鎌ヶ谷総合病院
  • 千葉西総合病院
  • 順天堂大学医学部附属浦安病院
  • 日本医科大学付属病院
  • 国際医療福祉大学成田病院
  • つくばセントラル病院
  • 国保松戸市立病院
  • 成田赤十字病院
  • 千葉医療センター

院長からのメッセージ:その「だるさ」、専門家の目で原因を突き止めます

貧血は、ありふれているからこそ「いつものこと」「体質だから」と軽視されがちな症状です。しかし、本日お伝えしたように、その背景には心不全のような深刻なリスクや、がんのような重大な病気が隠れている可能性もゼロではありません。

当院では、松戸市五香の皆様の「なんとなく調子が悪い」「疲れがとれない」といったお悩みにも真摯に向き合い、隠れた原因を見逃さない丁寧な診療を心がけています。

当院の強みは、詳細な血液検査による的確な初期診断と、万が一の際にも万全な基幹病院とのシームレスな連携体制です。
健康診断で貧血を指摘された方、気になる症状が続いている方は、自己判断でサプリメントに頼る前に、まずは一度、くぼたクリニック松戸五香までお気軽にご相談ください。


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この記事の監修医師
  • 医療法人社団思いやり 理事長
  • くぼたクリニック松戸五香 院長
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医

現在、医療法人社団思いやりの理事長として、3つのクリニックを経営している。
年間25,000人の診察を行う現役泌尿器科専門医であり、YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

フジテレビ「イット」やNHK「あさイチ」など、数多くのメディアに出演。
専門分野は、前立腺がん、前立腺肥大症、ED治療、男性更年期障害。著書に「EDかなと思ったら読む本」(自由国民社)などがある。