内科

「胸が痛い」その不安を解消するために:胸痛の原因とくぼたクリニック松戸五香のアプローチ

「胸が痛い」―その不安に、くぼたクリニック松戸五香が応えます

「胸が痛い」あるいは「胸部に違和感がある」という症状は、どなたにとっても大きな不安を引き起こすものです。その理由は、胸痛の原因が非常に多岐にわたり、単なる筋肉痛や胃酸の逆流といった比較的軽度なものから、急性心筋梗塞や大動脈解離のような、一刻を争う生命に関わる重大な疾患まで含まれるためです。

患者様ご自身で、その痛みが「様子を見ても良いもの」なのか、「直ちに救急車を呼ぶべきもの」なのかを判断することは極めて困難です。

この記事の目的は、胸痛に関して2つの明確な指針を提供することです。

  • 1. 胸痛を引き起こす可能性のある様々な疾患について、医学的な情報を提供すること。
  • 2. その情報に基づき、患者様が次に取るべき行動(すぐに119番通報するべきか、クリニックでの精査を予約するべきか)を明確に判断できるようお手伝いすること。

くぼたクリニック松戸五香は、松戸市五香地域の皆様の「最初の信頼できる相談窓口」であることを目指しています。当クリニックでは、精密な診断機器を用いて、緊急性の高い疾患とそうでない疾患とを的確に見極め、患者様一人ひとりが必要な医療を、必要なタイミングで受けられるよう、万全の体制を整えています。

緊急を要する胸痛:迷わず救急車(119番)を呼ぶべき危険なサイン

もし、ご自身やご家族の胸痛が以下のいずれかに当てはまる場合は、決して様子を見たり、ご自身で運転して病院に向かおうとしたりしないでください。ためらわずに直ちに119番通報し、救急車を要請してください。

圧迫されるような激痛

「象に胸を踏まれているような」「万力で締め付けられるような」と表現される、これまで経験したことのない強い圧迫感や激痛。

引き裂かれるような激痛

胸や背中に突然、引き裂かれるような、あるいは「裂けるような」激痛が走り、その痛みが背中や腰、足へと移動していく感覚がある場合。

突然の激しい息苦しさ

胸痛とともに、突然息ができなくなるほどの呼吸困難が出現した場合。

伴う危険な症状

以下の症状を伴う胸痛。

  • 冷や汗(脂汗)が止まらない
  • 意識が遠のく、失神する
  • 片側の手足に力が入らない、ろれつが回らない(これらは大動脈解離が脳の血管に影響を及ぼしている兆候の可能性があります)

なぜ119番通報が絶対に必要なのか。それは、これらの症状を引き起こす急性大動脈解離や急性心筋梗塞といった疾患は、「時間との戦い」だからです。

例えば、急性大動脈解離(上行大動脈)は、発症から1時間ごとに死亡率が1%ずつ上昇するとも言われています。救急隊は、移動中から酸素投与などの救命処置を開始できるだけでなく、心臓カテーテル治療や緊急外科手術が可能な専門病院(基幹病院)へと直接、最短時間で搬送することができます。皆様の的確な判断と迅速な通報が、命を救うことに直結します。

命に関わる危険な胸痛:「キラーチェストペイン」の理解

医療現場では、胸痛の診察において、その致死率の高さから絶対に見逃してはならない5つの疾患群を「キラーチェストペイン(Killer Chest Pain)」と呼び、最優先で鑑別診断を行います。

1. 急性冠症候群(心筋梗塞・狭心症)

概要

心臓自身に酸素と栄養を送る「冠動脈」という血管が、動脈硬化や血栓(血の塊)によって詰まったり、極端に狭くなったりする病気です。心筋が酸素不足(狭心症)や壊死(心筋梗塞)を起こします。

症状

前述の「締め付けられるような」胸の圧迫感が代表的です。痛みはしばしば左腕、肩、顎、または背中に放散(広がる)することがあります。息切れや吐き気を伴うこともあります。

2. 急性大動脈解離

概要

全身に血液を送る大元の血管である「大動脈」の壁に亀裂が入り、その壁が内側と外側に「裂けて」しまう病気です。

症状

「突然の」「引き裂かれるような」胸や背中の激痛が特徴です。痛みが裂け目(解離)の進行とともに移動することがあります。非常に死亡率が高く、高血圧、喫煙、特定の遺伝的疾患(マルファン症候群など)が危険因子として知られています。

3. 肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)

概要

主に足の静脈にできた血栓(深部静脈血栓症:DVT)が血流に乗って肺に運ばれ、肺の動脈を詰まらせてしまう病気です。

症状

胸痛、咳とともに、「突然の呼吸困難」が主な症状です。長時間のフライトや車の運転、手術後などで長時間体を動かさなかった後に発症するリスクが知られています。

この疾患の重要な点は、胸痛が起こる前兆が、胸ではなく「足」に現れることがある点です。「太ももからふくらはぎにかけての赤み、腫れ、痛み、ふくらはぎの太さの左右差」といった症状は、肺塞栓症に至る前のDVT(深部静脈血栓症)のサインである可能性があります。これらの足の症状に気づいた時点で、胸痛がなくても速やかに医療機関を受診することが、命に関わる肺塞栓症の予防につながります。

4. 緊張性気胸

概要

肺に穴が開き、空気が漏れ出す「気胸」のうち、特に重篤な状態です。漏れた空気が胸の中に一方的に溜まり続け、肺だけでなく心臓や大血管を強く圧迫し、血液循環を妨げてショック状態(血圧低下)を引き起こします。これは「キラー」疾患の一つです。

症状

突然の胸痛と、急速に悪化する重度の呼吸困難、チアノーゼ(唇などが青紫色になる)などが現れます。

5. 突発性食道破裂

概要

激しい嘔吐などによって食道の内圧が急激に上昇し、食道の壁が破裂する、まれですが非常に致死率の高い疾患です。

胸痛を引き起こすその他の一般的な原因

幸いなことに、胸痛のすべてが前述のような「キラーチェストペイン」ではありません。実際には、他の多くの一般的な原因によって引き起こされることもしばしばです。

しかし、問題は「症状が似ている」ことです。心筋梗塞のような圧迫感と、逆流性食道炎による圧迫感は、患者様ご自身では区別がつきません。だからこそ、医療機関での正確な診断が不可欠です。

消化器系の問題

逆流性食道炎 (GERD)

胸痛の「模倣犯」として最も一般的なものの一つです。強力な胃酸が食道に逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こします。

症状

「胸焼け」と呼ばれる胸の中央が焼けるような感覚や、胸の圧迫感、酸っぱいものがこみ上げてくる感覚(呑酸)が特徴です。

また、胃酸が喉(咽頭・喉頭)まで達することで、「持続的な咳」や「声帯の炎症(喉の違和感、声がれ)」といった、一見すると胸痛とは関係のない症状を引き起こすことも、診断上の重要な手がかりとなります。

筋骨格・神経系の問題

肋間神経痛

肋骨に沿って走る神経(肋間神経)が、何らかの原因で刺激されることで起こる痛みです。

症状

痛みは通常片側で、「チクチク」「ピリピリ」と刺すような鋭い痛みが特徴です。

この痛みの重要な特徴は「再現性」です。「深呼吸、咳、くしゃみ、または姿勢の変更」といった特定の動作で痛みが誘発されたり、強まったりする場合、心臓よりも神経や筋肉、骨格系の問題である可能性が高まります。

筋肉痛・肋軟骨炎

激しい運動や咳のしすぎによる胸の筋肉痛、または肋骨と胸骨をつなぐ軟骨の炎症(肋軟骨炎)も、胸痛の原因となります。

呼吸器系の問題

自然気胸

緊張性気胸ほど重篤ではありませんが、肺に穴が開き、空気が漏れて肺がしぼむ病気です。

症状

「突然の胸の痛み」や「息苦しさ」が現れます。特に「痩せ型で背の高い若い男性」に多いという特徴があります。これは胸部レントゲン検査で明確に診断がつきます。

胸痛の症状比較(鑑別診断のポイント)

以下の表は、代表的な疾患の症状を比較したものですが、これはあくまでも一般的な傾向です。症状は個人差が大きく、非典型的な現れ方をすることも多々あります。自己判断は決してせず、必ず医師の診断を受けてください。

疾患名 痛みの特徴 主な随伴症状 緊急度
急性冠症候群 締め付けられる、圧迫される 冷や汗、息切れ、左腕や顎への放散痛 ★★★★★(直ちに119番)
急性大動脈解離 突然の、引き裂かれる激痛(移動する) 背部痛、失神、麻痺 ★★★★★(直ちに119番)
肺血栓塞栓症 突然の胸痛、息苦しさ 咳、血痰、足の腫れ・痛み ★★★★★(直ちに119番)
緊張性気胸 突然の胸痛、重度の呼吸困難 ショック状態(血圧低下)、チアノーゼ ★★★★★(直ちに119番)
逆流性食道炎 焼けるような痛み(胸焼け)、圧迫感 呑酸(酸の逆流)、持続する咳 ★★☆☆☆(専門的治療が必要)
肋間神経痛 チクチク、ピリピリ刺す痛み(片側) 深呼吸や咳、体動で悪化 ★☆☆☆☆(診断と治療が必要)

くぼたクリニック松戸五香での胸痛の診断と連携体制

当クリニックの役割:地域の皆様の「専門的な最初の窓口」

前述の通り、明らかに緊急を要する(119番通報が必要な)症状がある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

一方で、「救急車を呼ぶほどではないかもしれないが、胸の違和感が続く」「時々チクッと痛むのが不安だ」「胸焼けか心臓かわからない」—こうした「緊急ではないが、重大な不安を伴う胸の症状」の専門的な診断こそが、くぼたクリニック松戸五香の内科が担うべき重要な役割です。

当クリニックは、地域の皆様の「最初の相談窓口」として、専門的な初期診断(トリアージ)を行い、患者様の不安を迅速に取り除くことを使命としています。

Step 1:詳細な問診

診察は、まず患者様のお話を詳細に伺うことから始まります。胸痛の診断において、問診は最も重要な情報源です。

  • 「痛みは、『チクチク』する鋭い痛みですか? それとも『焼ける』感じですか?」
  • 「深呼吸や体の向きを変えると痛みが強くなりますか?」
  • 「食事の後や横になった時に症状が出やすいですか?」
  • 「足のむくみや痛みはありませんか?」

これらの専門的な質問を通じて、医師は頭の中で「キラーチェストペイン」の可能性を評価し、次に進むべき検査を判断します。

Step 2:院内診断機器による迅速な評価

くぼたクリニック松戸五香は、胸痛の初期診断に必要な専門的な医療機器を院内に備えています。

胸部レントゲン(一般レントゲン撮影装置 島津製エクシープロ)

この検査は、胸痛診断の基本かつ不可欠なものです。この1台のレントゲンによって、以下の重大な疾患を即座に診断または評価できます。

気胸

肺がしぼんでいるかどうかを即座に確認できます。

心臓・大血管の評価

心臓の拡大(心不全の兆候)や、大動脈の陰影の拡大(大動脈解離を示唆する所見)を評価します。

肺の状態

肺炎や胸水など、胸痛の原因となる他の呼吸器疾患の有無を確認します。

心臓エコー(心臓超音波検査)(キャノン製 Aplio go)

これは、胸痛診断における当クリニックの強力な武器です。当院が新しく導入したキャノンの「Aplio go」は、心臓の観察に適したセクタープローブを備えており、これを用いた心臓エコー検査は、体に負担をかけることなく、心臓の「実際の動き」をリアルタイムで観察できる非常に有益な検査です。

心筋梗塞の評価

心筋梗塞が起こると、心臓の壁の「動きが悪く」なります。エコーで心臓の壁の動き(壁運動)を直接観察することで、心筋梗塞の可能性を非侵襲的に強く評価できます。

大動脈解離の評価

心臓の周囲に血液が漏れ出ていないか(心タンポナーデ)、大動脈の付け根に解離の所見がないかを確認します。

肺塞栓症の評価

重度の肺塞栓症では、心臓(特に右心室)に急激な負担がかかります。その「負担のサイン」をエコーで捉えることができます。

血液検査

院内で迅速に測定可能なCRP検査により、体内に炎症反応(感染症や心筋の炎症など)があるかどうかを評価します。

ただし、急性心筋梗塞の確定診断には、通常、病院環境で行われる高感度トロポニンなどの特殊な血液検査が必要です。当クリニックの心臓エコーやレントゲンは、これらの疾患を疑うための「極めて重要な初期評価」であり、その結果に基づいて次のステップを判断します。

Step 3:当クリニックの連携体制

ここが、当クリニックの診療における核となる理念です。

『くぼたクリニック松戸五香は、これら院内のレントゲンや心臓エコーなどで診断が可能な部分は責任を持って診療いたします。しかし、これらの初期診断の結果、さらなる精査が必要であると判断した場合は、迅速な対応が可能な地域の基幹病院・専門医療機関と密接に連携して診療に当たります。』

この言葉の真意は、以下の通りです。

当クリニックのレントゲンや心臓エコーによる診断の結果、肋間神経痛、逆流性食道炎、あるいは軽度の気胸など、当クリニックで治療・管理が可能な疾患であると判断した場合、私たちが責任を持って治療にあたります。

しかし、もし心臓エコーで明らかに心臓の壁の動きが悪い(急性心筋梗塞が強く疑われる)、あるいはレントゲンで大動脈の拡大が認められる(大動脈解離の疑い)といった、当クリニックでの初期診断の結果、「さらなる精査」(例えば、冠動脈CTやMRI、あるいは心臓カテーテル検査など)や、緊急の入院・手術が必要であると判断した場合、私たちは一刻も早く患者様を最適な医療機関へお繋ぎします。

当クリニックは、地域の基幹病院や専門医療機関と緊密な連携体制を構築しています。私たちの役割は、単に診断を下すことだけでなく、患者様が「次のステップ」で迷うことがないよう、専門家として最適な医療への道を迅速に手配する「水先案内人」でもあるのです。

結論:「胸の違和感」を放置しないでください

皆様の健康は、私たちくぼたクリニック松戸五香の最優先事項です。「胸が痛い」という症状は、皆様の体が発している重大なメッセージです。決して「このくらい大丈夫だろう」と放置しないでください。

私たちは、皆様に2つの明確な行動指針を再度お勧めします。

  • 1. もし、胸に「締め付けられる」「引き裂かれる」ような激痛や、突然の激しい息苦しさを感じたら、迷わず119番通報してください。
  • 2. そこまでの激痛ではないが、「胸の違和感」「チクチクする痛み」「時々起こる圧迫感」といった不安がある場合は、ぜひ、くぼたクリニック松戸五香にご相談ください。

当クリニックでのご予約は、皆様に2つの安心をご提供します。

一つは、レントゲンや心臓エコー 10 といった高度な初期診断機器による、迅速で正確な評価。
もう一つは、万が一、より高度な精査や治療が必要となった場合に、地域の基幹病院へとシームレスにお繋ぎする、信頼できる医療パートナーの存在です。

その胸の不安を、私たちにご相談ください。

くぼたクリニック松戸五香

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この記事の監修医師
  • 医療法人社団思いやり 理事長
  • くぼたクリニック松戸五香 院長
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医

現在、医療法人社団思いやりの理事長として、3つのクリニックを経営している。
年間25,000人の診察を行う現役泌尿器科専門医であり、YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

フジテレビ「イット」やNHK「あさイチ」など、数多くのメディアに出演。
専門分野は、前立腺がん、前立腺肥大症、ED治療、男性更年期障害。著書に「EDかなと思ったら読む本」(自由国民社)などがある。