禁煙外来

「今さら禁煙しても間に合わない」とあきらめている人はいませんか?
たとえ50歳であっても、禁煙することで余命は6歳延び、60歳でも3歳延びます。
変更なし: 禁煙の方法はいろいろあります。自分にあった方法を探して、ぜひ今日から禁煙を始めてみましょう。

当クリニックでは保険適応のみの方へ禁煙治療を行っております。
(健康保険適応で3割負担の場合、3か月間で外用薬:約13,000円)

※保険適応条件

  1. 1日喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上
    ※35歳未満の方はブリンクマン指数の要件は廃止
  2. 以下のチェックリストの「はい」の合計点数が5点以上
  3. 直ちに禁煙しようと考えている
  4. 禁煙治療を受けることを文書にて同意している
  5. 前回の禁煙治療、初回算定日から1年以上経過している

ニコチン依存症スクリーニングテスト

Q1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
Q2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
Q3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
Q4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
Q5. 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
Q6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
Q7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
Q8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
Q9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
Q10 .タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

注:禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。(禁煙治療のための標準手順書 第5版より)

ニコチンパッチについて

禁煙外来では、ニコチン依存症の治療にニコチンパッチが用いられることがあります。ニコチンパッチは、皮膚から徐々にニコチンを体内に供給し、禁煙をサポートするための補助治療薬です。ただし、ニコチンパッチを使用する際にはいくつかの注意事項があります。

ニコチンパッチを使用する際の注意事項

  1. 医師の指示に従う
    ニコチンパッチは、医師の指示に従って正しい用法・用量で使用する必要があります。適切なパッチの強さや使用期間を医師と相談しましょう。
  2. アレルギーや皮膚炎の確認
    ニコチンパッチに対するアレルギー反応や皮膚炎が起こることがあります。使用前に医師に相談し、パッチを貼る部位に赤みやかゆみなどの症状が現れた場合は速やかに報告してください。
  3. 妊娠中や授乳中の使用
    妊娠中や授乳中の方は、ニコチンパッチの使用について医師に相談することが重要です。ニコチンは胎児や乳児に影響を与える可能性があります。
  4. 他のニコチン製品との併用
    ニコチンパッチと他のニコチン製品(ニコチンガムやタバコなど)を併用することは避けてください。過剰なニコチン摂取による副作用のリスクがあります。
  5. パッチの貼り替え位置
    ニコチンパッチを貼る位置は、毎回異なる場所に変えることが推奨されます。同じ場所に続けて貼ることで皮膚刺激が起こる可能性があります。
  6. 高温多湿を避ける
    ニコチンパッチは、直射日光や高温多湿を避けた場所で保管し、開封後はすぐに使用してください。
  7. 小児の手の届かない場所に保管
    ニコチンパッチは、小児の手の届かない場所に保管してください。誤って摂取されると、重篤な健康被害が起こる可能性があります。

ニコチンパッチは禁煙治療の一環として効果的な補助薬ですが、注意事項を守り正しく使用することが重要です。また、ニコチンパッチだけでなく、禁煙を成功させるためには、以下のようなサポートが役立ちます。

禁煙を成功させるためのサポート

  1. 医師や禁煙外来スタッフとの連携
    禁煙の過程で発生する症状や悩みについて、医師や禁煙外来スタッフと適切にコミュニケーションを取りましょう。彼らは適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
  2. サポートグループ
    同じ目標を持つ仲間と共に禁煙を進めることで、励まし合いながら禁煙に成功しやすくなります。地域の禁煙支援グループに参加することも検討してみてください。
  3. ストレス管理
    禁煙を始めると、ストレスが増加することがあります。リラクセーション法や適度な運動など、ストレスを適切にコントロールする方法を見つけましょう。
  4. 代替行動の見つけ方
    喫煙に頼らずにストレスを緩和する代替行動を見つけることが重要です。例えば、深呼吸法や短い散歩、趣味に没頭することなどが役立ちます。
  5. 禁煙の目標設定
    短期的・長期的な禁煙の目標を設定し、達成した際に自分へのご褒美を考えることも効果的です。これにより、モチベーションを維持しやすくなります。

禁煙治療には、ニコチンパッチをはじめとする薬物療法だけでなく、患者自身の意識やサポート体制が重要です。注意事項を守り、適切なサポートを受けながら、禁煙に成功しましょう。