こんにちは。 新しい年を迎え、寒さも本格的になってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、お正月といえば「鏡餅(かがみもち)」。 この時期、当たり前のように飾ったり食べたりしている鏡餅ですが、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「なぜ、鏡餅は丸い形をしているの?」 「なぜ、大小2つのお餅を重ねるの?」
実は、あのユニークな形には、日本人が古くから大切にしてきた深い願いと、神話にまつわる秘密が隠されているのです。 今回は、そんな鏡餅の形の由来についてのお話です。
1. 名前の通り「鏡」を模している
鏡餅という名前の通り、あのお餅は「鏡」を表現しています。
「今の鏡は四角いし、似ていないのでは?」と思われるかもしれませんが、ここで言う鏡とは、現在のガラス製の鏡ではなく、弥生時代や古墳時代に使われていた「青銅製の丸い鏡」のことです。
日本の神話において、鏡はとても神聖なもの。 天皇家に伝わる三種の神器の一つに「八咫鏡(やたのかがみ)」がありますが、鏡餅はこの神聖な円形の鏡を模して作られたと言われています。 昔の人々は鏡に神様が宿ると信じており、鏡餅は「年神様(としがみさま)が宿る場所」としての役割を果たしているのです。
2. 丸い形は「人の魂」を表している
もう一つ、有力な説があります。それは、丸い形が「人の心臓(心・魂)」を表しているというものです。
古来、日本人は人の魂(心臓)も丸い形をしていると考えていました。 お正月にやってくる年神様の魂に見立てたお餅を、家長が家族に分け与えることで、「新しい一年の生きる力(気力)」を分かち合う。 これが、実はお年玉のルーツである「御年魂(おとしだま)」の始まりだとも言われています。 鏡餅の丸い形は、生命力そのものの象徴なんですね。
3. なぜ2段重ねなのか?
では、なぜわざわざ大小2つのお餅を重ねるのでしょうか? これには「陰陽(いんよう)」の考え方が深く関わっています。
・月(陰)と日(陽) ・夜と昼 ・女性と男性
このように、世の中の相反する2つの要素を重ね合わせることで、「円満」や「調和」を願っています。 また、「福徳が重なる」「めでたいことが重なる(かさねがさね)」という語呂合わせのような縁起担ぎの意味も込められています。
まとめ
鏡餅の形には、単なるデザインではなく、以下のような願いが込められていました。
・神様の宿る「鏡」 ・生きる力の象徴である「魂」 ・世の中の調和を願う「陰陽の重なり」
これを知ると、いつものお餅も、なんだかとても尊いものに見えてきませんか?
寒い日が続きますが、お餅を食べてエネルギーをしっかりチャージし、今年も一年、元気に過ごしましょう!