尿もれ(尿失禁)の原因と対策、治療方法とは?泌尿器科医が解説します
目次
尿漏れの原因とは何でしょうか?
皆さん尿が自分の意に反して勝手に漏れてしまうと言う経験はありませんか?
いわゆる尿漏れ尿失禁は加齢とともに少なからず、男性でも女性でも起こりうることです。
実は尿もれには大きく分けて2つの種類があり、それによって治療法が変わってきます。
まずその原因を知って、それについての対策、そして治療法について
詳しく泌尿器科専門医として解説させていただきます。
尿漏れの原因
①切迫性尿失禁
切迫性尿失禁とは急にトイレに行きたくなって、我慢ができないような状態。
いわゆる尿意切迫感と言う状態がある尿漏れのことです。
これを切迫性尿失禁といいます。
症状としては力を入れてないのに漏れてしまう。
トイレに駆け込んで間に合わないことがある。
このような症状です。
原因としては過活動膀胱と言う病気が原因になっています。
過活動膀胱とは加齢とともに膀胱が過敏になり、
ほんの少ししか尿が溜まってないのに、
尿意が来てしまうことで頻尿になってしまうと言う状態です。
さらに、この尿意でトイレが間に合わなくなり、漏れてしまうと言う症状も出てきます。
対策としましては、まずはこの膀胱の収縮を抑えるようなお薬を飲んでいただく。
薬物治療がメインになってきます。
過敏な膀胱を緩めて、膀胱を広げることで、
頻尿や尿漏れを改善させる効果があります。
現在は他にもお薬の治療で治らない場合は、
膀胱の中に直接ボツリヌス毒素を注射することで、
膀胱を広げるようなボトックス治療も保険で適用になっています。
お薬やこのような手術を組み合わせながら治療をしていくのが
この切迫性尿失禁です。
対策としましては、まずはこの膀胱の収縮を抑えるようなお薬を飲んでいただく。
薬物治療がメインになってきます。
過敏な膀胱を緩めて、膀胱を広げることで、
頻尿や尿漏れを改善させる効果があります。
現在は他にもお薬の治療で治らない場合は、
膀胱の中に直接ボツリヌス毒素を注射することで、
膀胱を広げるようなボトックス治療も保険で適用になっています。
お薬やこのような手術を組み合わせながら治療をしていくのが
この切迫性尿失禁です。
②腹圧性尿失禁
腹圧性とは文字通り、お腹に力を入れるとちょい漏れが起きてしまうと言う尿失禁のことです。
これは主にお産の後や体重の増加によって、骨盤庭筋の筋肉が弱くなり、
少しせきやくしゃみをしたり、
立ち上がって急に力を入れたりすると漏れてしまうと言うような状況です。
加齢や出産が関連しています。
この腹圧性尿失禁の対策についてはまずしていただくのは骨盤庭筋を鍛えることです。
1番有名なのが骨盤庭筋のトレーニングと言うものです。
足を肩幅に開いて膝立てて寝た状態で、5秒でを息吸って肛門や膣をぎゅっと閉めます。
そしてまた5秒間息を止めて、その後また10秒かけて息を吐きます
この繰り返しを1セット × 10回から開始するのがこの骨盤底筋トレーニングです。
他にも薬物治療などがありますが、切迫性尿失禁のような劇的な効果はあまり期待できません。
また干渉低周波と言う電気を当てることで、尿漏れを治すようなリハビリや
エムセラと言う機械で、骨盤庭筋に刺激を与えるような治療、
またこの骨盤庭筋があまりにもゆるく漏れてしまう場合は、
ネットのようなものを体に挿入して手術をすることで尿漏れを治すような治療法があります。
まとめ
このように尿漏れによっても治療法は変わってきますし、
この切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁が両方ともあるような混合性尿失禁と言う状態もありますので 尿漏れでお困りの場合は近くの泌尿器科を受診していただければと思います。
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