夏の小ばなし
7月が始まり、暑い日が続いております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
わたくしは一人の時は扇風機でしのぎ、家族が集まればエアコンをつけるようにしています。
そこで今回は扇風機もエアコンもなかった昔の人はどのように過ごしていたのか、そんなお話しをしたいと思います。
江戸時代は、現代と比べて電化製品がなく、真夏の暑さは現代よりも厳しいものでした。しかし、人々は様々な工夫をして暑さを乗り切っていました。
住まいの工夫
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すだれ・よしず
- 軒先などにすだれやよしずを吊るして、日差しを遮っていました。
- すだれは竹や葦を編んだもので、よしずは葦を束ねて作ったものです。
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打ち水
- 朝夕に庭や道路に水をまくことで、地面の温度を下げ、涼しい風を生み出していました。
- 打ち水は、江戸時代から庶民の間で広く行われていました。
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風通し
- 戸や窓を開けて、風通しを良くしていました。
- 江戸時代の町家は、風通しが良く、夏でも比較的涼しく過ごせるよう工夫されていました。
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高層建築
- 火災を防ぐために、町家は高層建築が禁止されていました。
- しかし、高層建築が禁止されていたことで、風が通りやすく、夏でも比較的涼しく過ごせるというメリットもありました。
生活習慣
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薄着
- 木綿や麻などの通気性の良い衣服を着ていました。
- 江戸時代には、絹などの高級な衣服は夏には着用しませんでした。
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冷たい食べ物・飲み物
- かき氷、ところてん、水ようかん、スイカなど、冷たい食べ物や飲み物を食べていました。
- 江戸時代には、氷を保存する技術が発達していました。
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川遊び
- 川で泳いだり、水遊びをすることで、涼をとっていました。
- 川遊びは、江戸時代から夏の定番の遊びの一つです。
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夜を楽しむ
- 夜は比較的涼しいので、縁側で風を感じながら過ごしたり、花火を見たりして楽しんでいました。
- 江戸時代には、夜店なども多く出店していました。
- 夜はみんなで集まって怪談話を持ち寄り、ゾッとヒンヤリ語り合うことも昔の夏の風物詩でした。
このように、江戸時代の人々は、住まいの工夫や生活習慣によって、暑さを乗り切っていました。
現代では、エアコンや扇風機などの電化製品のおかげで、涼しく快適に過ごすことができます。
しかし、江戸時代の暑さ対策を知ることで、日本の伝統文化や知恵を学ぶことができます。
また、エアコンに頼りすぎず、自然の涼しさを感じながら過ごすことで、より健康的で快適な夏を過ごすことができるかもしれません。